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オンライン専用FF最新作の,実力の片鱗を確認せよ。「FINAL FANTASY XIV」第1回αテスト ファーストインプレッション

投稿日時:[2010-04-11]

2010.04.11

  4gamerによって、4月8日,新作MMORPG「FINAL FANTASY XIV」の,1回目のαテストが実施された。今回のテスター達には守秘義務が課せられており,現在はメンバー専用のフォーラム内にて,フィードバック情報のやりとりが活発に行なわれている。スクウェア・エニックスは,これらのフィードバックを踏まえた上で,近日中に2回目のαテストを実施する予定だ。
これまで幾度となくお伝えしてきているとおり,今回配布されたテスト用クライアントは“αバージョン”である。熱心なオンラインゲーマーがよく触れているであろう“βテスト”とは大きく異なるもので,まだまだ完成形には程遠い状態だ。
 そういったこともあり,今回のテストは,ゲームログイン/維持すら不安定な状況であった。とはいえFFXIVのシステムの一端も垣間見ることができたので,本稿では,“第1回αテスト”のファーストインプレッションをお届けしたいと思う。今後,テスターからのフィードバックを受け,どんどん進化していくタイトルではあるが,まずはFFXIVの現状を,ゲーム全体の大まかなな雰囲気とともに,チェックしてほしい。
これまで幾度となくお伝えしてきているとおり,今回配布されたテスト用クライアントは“αバージョン”である。熱心なオンラインゲーマーがよく触れているであろう“βテスト”とは大きく異なるもので,まだまだ完成形には程遠い状態だ。

キャラクター作成。海の都“リムサ・ロミンサ”へ
   今回プレイアブルキャラクターとして作成できたのは,ミコッテを除いた4民族。また一部の性別や部族の組み合わせも作成不可であった。キャラクターの作成時は,名前を“姓”と“名”とで別々に付けたのち,外見に影響を及ぼす8項目を選ぶことになる。

・サイズ
・ボイス
・肌の色
・髪型
・髪の色
・メッシュ(髪)
・顔タイプ
・瞳の色

 続いては“誕生日”と“守護神”を選び,最初に訪れる都市を決める。都市のラインナップは具体的には,海の都の“リムサ・ロミンサ”,森の都の“グリダニア”,砂の都の“ウルダハ”の3種類がある。今回のαテストで選べたのはリムサ・ロミンサのみであった。
 ちなみに,αテストで実装されているエリアに関しても,リムサ・ロミンサ及びその近辺のフィールドエリアに絞り込まれており,これは製品リリース時点と比較して1/5未満の規模だという。
キャラクターを作成し終えると,イベントシーンが始まった。どうやら自分は船の中にいるようで,ほかの乗客がくつろいでいる姿が次々と映し出されていく。最初は「よくあるプリレンダリングムービーかな?」と思っていたのだが,突然,先ほど作ったばかりのマイキャラがどアップで表示されて驚いた。実はこれらのムービーは,実際のゲームグラフィックスを用いたイベントシーンだったのである。
テストプレイ中は,モブシーンも含めほかにも何度かイベントに遭遇したが,いずれも同様のリアルタイムレンダリング処理であった。画面解像度が1280×720ドットで,イベントシーンにおけるNPCの台詞が“英語音声+日本語字幕”ということもあり,FFXIと比べて,全体的にリアリティが大きく増している印象だ。加えていうと,船からスタートするという点も含め,個人的には初期バージョンの「EverQuest II」の導入部を彷彿とさせられた(ちなみに,選択する国によって,導入ストーリーは変化するとのこと)。

 イベントシーンを終えると各種ユーザーインタフェースが表示され,マイキャラの操作が可能となった。思わず,しばらくの間まじまじと眺めてしまったのだが,注意深く見ると多くの発見があるだろう。
・船のエリアはインスタンス生成
・NPCの名前が2バイト文字
・画面右上にミニマップが表示
・画面内の各種UIは“ウィジェット”として,マウスドラッグで配置変更が可能
 (チャットウィンドウ,ステータスバー,ターゲットバー,通信バーなど)

 何人かの乗客と話をしてみると,この船がリムサ・ロミンサへ向かう長旅の途中にあることや,その他にもエオルゼアの世界観が少しずつ明らかになっていく。
そうこうしていると,再びイベントシーンが発生。いきなり船が大嵐に巻き込まれてしまったのだが,単なる自然災害ではなく,何かしらの超常現象が関連してそうな雰囲気。とりあえず詳細を確認するべく,マイキャラが甲板へと出てみると,モンスターに遭遇。戦闘が発生する。
このモンスターとの遭遇によって,FFXIVのバトルシステムを初体験することになった。攻撃の際の流れとしては,武器を構えている間は,“アクションゲージ”が蓄積されていく。そして一定値に達したアクションゲージと引き換えに,画面下部のアクションメニューに登録した各種行動が可能になるのだ。

 剣術士を例に挙げると,最初は“斬撃”と“刺突”の二つがアクションメニューに登録されている。大体4秒程度でアクションゲージが満タンになり,その都度,斬戟や刺突でモンスターを攻撃する,といった感じだ。通常攻撃がフルオートではなく,プレイヤーの操作によって行なわれている,という部分に注目してほしい。
 ちなみに通常攻撃のほかにも,アビリティや魔法といったクラスに応じた各種行動,さらにはポーション類の使用などもアクションメニューへ登録できる。
斬撃や刺突のボタンを適当に押していても,それなりに戦うことはできる。しかし,アクションゲージが貯まったあとに何もせずにいることで,それとは別に“エフェクトゲージ”なるものが増えていく。エフェクトゲージは1~3マスの間で増減を繰り返しており,これが高い時にアクションを起こすと,より高い効果を発揮する,という仕組みだ。FFXIVの戦闘では,行動を起こす“タイミング”がより重要となってきそうである。
戦闘におけるごく基本的な流れはこのようなところだ。もちろん,使用武器や戦闘スタイルなどに応じて,アクションゲージが貯まる速度などのバランスは微妙に違ってくる。
 FFXIVのバトルは,MMORPGのベテランにとってもなかなか新鮮で,それでいて実際にプレイしてみればそれほど難しくないのだが,正直なところ文章で説明するのはちょっと厳しいものがある。いずれ,YouTube上のFFXIVチャンネルで紹介されることもあると思うので,そちらも欠かさずチェックしておきたい。

リムサ・ロミンサを拠点に,ギルドリーヴを用いた本格的な冒険へ
無事にモンスターを撃退したあと,船はリムサ・ロミンサへと到着。ここでようやく,インスタンスエリアではないMMORPGの世界が眼前に広がることになる。テスト初日ということもあってか,リムサ・ロミンサの町は大勢のPCでごった返しており,とても賑やかだった。プレイヤー達からは独特の連帯感のようなものが感じられ,こういった雰囲気は何度経験しても楽しいものである。
ここでプレイヤーキャラは,先のモンスターを撃退したいきさつで,リムサ・ロミンサの“溺れた海豚亭”や,“冒険者ギルド”などへと足を運ぶことになる。そして,前回の記事でも軽く紹介した,“ギルドリーヴ”や“エーテライト”を使った本格的な冒険に挑戦していくのだ。
 今回はかなり限られたプレイ環境だったのだが,αテストのファーストインプレッションとしては大体このようなところだ。FFXIVは開発途中とはいえ,今回目にした範囲内だけでも,数多くの発見に満ちている。今後のテストプレイとフィードバックを通じて,“2010年に登場する新作MMORPG”かつ“FFシリーズのナンバリング作”として相応しいタイトルへと仕上がっていくことだろう。
 そのプロセスを,これからじっくりと見守っていきたい。そのような想いをあらためて抱いた,1回目のテストプレイであった。

                                                                                                                                                                         RMT-CO  編集しました