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{アトランティカ} スピーディな展開と戦術性の高い戦闘

投稿日時:[2011-05-03]

 「アトランティカ」は韓国NDOORSが開発し,ネクソンジャパンが日本国内での運営を担うMMORPGだ。10月28日からオープンβテストが行われているが,10月31日と11月2日,そして11月8日と立て続けにサーバーが増設されており,好調な滑り出しを見せている。
 現に当サイトの「注目タイトルランキング」でも,若干の上下はあるものの長い間上位をキープしており,この秋から冬にかけての注目作と見てよさそうだ。
 アトランティカの人気の秘密は,おそらくゲームの序盤から中盤にかけて次々と目にする意欲的なシステムにある。そこで本稿では,一般的なMMORPGとどこが違い,どこが面白いのかに焦点を当てて,プレイレポートをお届けしたい。


アトランティカは現在OBT中。本稿で興味を持った人は,ネクソンのIDさえ登録すれば今すぐプレイが可能だ


エンカウント/ターン形式で展開されるバトルシステム
臨機応変の戦いが求められ,一瞬たりとも気が抜けない

 アトランティカをプレイして最初に驚かされるのは戦闘システム関連だ。フィールドマップにはモンスターが徘徊しており,移動中のキャラクターがこれにタッチすると,戦闘画面へと切り替わる。いわゆるシンボルエンカウント形式である。

 戦闘画面では,敵味方のキャラクターがそれぞれ3×3のマス内に配置されている。戦闘画面における各キャラクターには行動力のパラメータが用意され,その値が時間の経過とともに増えていく。そして行動力が一定値に達したキャラクターは,攻撃や移動,スキル発動などのアクションが行えるようになる。
 行動力のあるキャラクター全員がアクションを行うか,あるいは制限時間(15~30秒)が過ぎると,自分のターンは終了。そのようにして,敵と味方のターンが交互に切り替わる形で,バトルが展開していくのだ。まあ,こうやって文章で逐次説明するよりも,全体としては“一般的なコンシューマ系のRPGによく似た雰囲気”と言ったほうが,イメージしやすいかもしれない。

 戦闘がターン制で行われるMMORPGはほかにもいくつかあるが,アトランティカのウリは戦術性の高さにある。まず,3×3のマスに配置されたキャラクターは,基本的に前列から敵の攻撃に晒される。つまりタフなキャラクターは前のマスに,華奢なキャラクターはうしろのマスに配置するように陣形を組むことが,まずは基本中の基本となる。


マップ画面で移動中。ぱっと見アクションRPGのように思えるかもしれないが,モンスターに触れると画面が戦闘モードへと切り替わる
各キャラクターの右下に,行動力のパラメータ値が表示されている。ターンが進むにつれこれが少しずつ増えていく

 また,キャラクターが保持する武器によって,攻撃できるマスの範囲が変わる。例えば「槍」は指定した攻撃対象を貫通し,そのうしろのマスにもダメージを及ぼす。「銃」はさらに強力で,縦3マスの範囲を一気に攻撃可能だ。陣形に関係なく任意のマスを直接狙える「弓」などもあり,後衛のキャラクターといえども,決して安泰とはいえない。先ほど述べたような陣形の基本にしても,踏まえておく必要はあるものの,踏まえればそれでよいというわけではないのである。

 通常攻撃のみならず,使用スキルも武器によって異なる。スキルを発動させるには,通常攻撃時よりも多くの行動力を必要とするが,特殊攻撃や弱体化,防御などの幅広い効果が得られる。こういったアクションを駆使して,どのようにして敵の陣形を切り崩していくかを考えるのが,とても面白いのだ。

 アトランティカでは戦局が目まぐるしく変わるため,次の一手を臨機応変に考えていく必要がある。例えば,本作はキャラクターの連続攻撃が発動する確率が比較的高く,その際は何倍ものダメージを与えてくれる(ただし,モーションもかなり長くなる)。また,戦闘の途中でモンスターの援軍が加勢することもあり,そういったイレギュラーなことが起こるたび,次のキャラクターの行動を随時変えていかねばならないのだ。
 一般的なRPGだと,戦闘中に3~4手先まで簡単に“読めて”しまい,決定ボタンを連打しているだけで済んだりする。だがアトランティカでは,そうはいかないのである。

 ターンには時間制限があるため,慌ててマウスをクリックしてしまいがちだが,本作においてこれはNGかもしれない。というのも,敵を倒したとき,その死体が直ちに消えることはなく,戦利品の獲得(ルート)が行えるようになっており,その際も1ターン分の行動力を消費してしまうのである。マウスを連打していると,次のキャラクターが即座にルート作業に入ってしまうため,ほかのモンスターから攻撃を受ける可能性が高まるのだ。
 とはいえ,あまり長い時間死体を放置していると,別のモンスターが蘇生させるケースがあるなど,なかなかにタイミングの読みが難しい。


行動可能となったキャラクターは,行動力数値が緑色で示され,足許のサークルも緑に。ただしスキル発動には,より多くの行動力を要する
敵と味方のターンが交互に訪れる。アクション要素が抑えられている代わりに,戦術要素がクローズアップされている印象

通常攻撃にスキルを織り交ぜることで,戦術の幅は大きく広がる。このあたり,プレイヤーの腕の見せどころといえそうだ
アトランティカの戦闘は,先がなかなか読みにくい。画面は,敵を一掃したと思いきや,大量の援軍が突然やって来たというシーン


プレイヤーキャラクターを含め最大で9名のパーティ
個人のみならずパーティ単位での戦術が求められる

 続いてはキャラクターの育成システムについて,もう少し詳しく見ていこう。アトランティカで共にパーティを編成する仲間は,プレイヤーが雇った「傭兵」である。最初に雇える傭兵は二人だけだが,プレイが進展するにつれ,これは8人まで増えていく。プレイヤーの分身たるマイキャラ(PC)自身を含めると,最終的に3×3の自陣がびっしりと埋まる形だ。

 傭兵のタイプは,扱う武器の種類によって大きく7種類に分けられる。その内訳は以下のとおりだ。


直接攻撃タイプ:剣,槍,斧
間接攻撃タイプ:弓,銃,大砲
サポートタイプ:杖

 各武器の基本的な特性を,ここであらためて見ていきたい。まずは直接攻撃タイプだが,「剣」のキャラクターは左手に盾を持っており,攻守共に優れたバランスタイプである。「槍」は前述のとおり,対象のうしろにいる敵に対しても,貫通攻撃が行える。そして「斧」は大きく振り回すことで,対象の両隣にいる敵をも同時に攻撃できる。


PCだけは,7タイプある武器の中から最初に好きなものを選べる。ここの説明文をよく読んでおきたい

 続いて間接攻撃タイプを見ていくと,「弓」は敵の編成に関係なく,任意のマスにいる敵一体を狙い撃ちできる。「銃」は縦3マスへの貫通攻撃が可能。そして「大砲」は砲弾の炸裂により,対象を中心に十字方向(計5マス分)への攻撃が可能だ。
 銃や大砲が持つ攻撃範囲の広さは魅力的だが,いつもすべてのマスに敵がいるとは限らない一方,攻撃範囲が広いぶん,敵一体一体に対するダメージは若干抑えめとなっており,意外とクセがある。
 敵が配置されるマスも考えると,横方向へ攻撃圏が広がる斧タイプのほうが使い勝手が良いかもしれない。もちろん,大砲のようなクセのある武器をどのように生かすかを考えるのも,この作品の大きな魅力ではある。

 最後に紹介する「杖」では,スキルによって仲間の回復が行える。ゲームにはHP回復用のポーションといったものも登場するが,こちらはお金がかかる。杖による回復に必要なリソースはMPのみだが,MPはヒーリングですぐに回復できるため,コストは0。これは嬉しい。
 注意点としては,回復をはじめとしたスキルが戦闘中にしか使えない場合があることだ。敵を全滅させたあと,まずは杖タイプの傭兵に回復させてからルート作業を行うのが賢いやり方かもしれない。


複数の傭兵を同時に操るとはいえ,序盤の間は数が少ない。ゲーム中に混乱するようなことはないだろう
パーティ内が大所帯になっていくと,戦闘中はとにかく忙しくなる。臨機応変に戦い抜いていこう

 さて,本作は現実に極めて近い地理関係を世界観の基礎に持ち(いや,アトランティス大陸はあるけど),現在は北東アジア,東南アジアおよびインド,ヨーロッパ南部,西南アジアおよび北アフリカといったマップが実装されている。そしてプレイが進展し,地域間を移動することで,たとえ同じタイプの武器でも,微妙に違った特性を持つ傭兵が雇えるようになる。

 例えば剣タイプなら,オーソドックスな剣士だけでなく,タフな退魔師,複数の敵を同時に攻撃できるワルキューレなどがいる。現在判明しているだけでも20種類近くの基本職があり,さらにレベル20以降は段階的にクラスチェンジが行えるようになるので,キャラクター単体として見ても,育成の幅はかなり広い。

 しかもアトランティカでは,これが最大9名分という大所帯で繰り広げられる。そのためパーティ内の傭兵をどのような構成にするかも,なかなか奥が深いのだ。
 例えば剣タイプの傭兵を前列に集め,杖タイプのキャラクターを後列に配置すれば,典型的なパーティプレイが満喫できるだろう。また,弓タイプの傭兵を数多く集めれば,キャスター系の敵にとってはかなりの脅威に映るはず。さらにスキルも加えると,プレイヤーが選べる戦術の幅は相当に広いのだ。
 そうした多種多様な傭兵が雇えるため,本作には傭兵の「保管庫」が用意されており,いまのところ最大で19名の育成が可能である。そのため,クエストで挑戦する強力なボスや,あるいはPvPやGvGなどといったさまざまなシチュエーションに応じて,傭兵の編成を変えることもできるのだ。


画面は最初に訪れる“北東アジア”のマップ。現実世界の地理に即しているので,ゲームの世界観には割とすんなり入っていけるだろう
ゲーム序盤の絵柄は,日本を含む東洋のイメージが強い様子。とはいえゲームが進むにつれ,違った場所に行き着くことだろう

各傭兵キャラクターには,武具やスキルなど育成要素がけっこうある。名前をつけることも可能で,次第に愛着が湧いてくる
ヘルプ画面を見ると,現在実装されている傭兵などが確認できる。レベルが上がると,さまざまな職業の傭兵を雇えるようになる


自動移動など細かいところに配慮されたシステム

 詳しくは以前掲載したインタビュー記事をご覧いただければと思うが,アトランティカの基本コンセプトの一つには,既存のMMORPGに対する不満点の解消が掲げられている。そのためプレイ中,随所に遊びやすさを感じるはずだ。


9名の組み合わせで,どういった戦術を採るか考えるのが面白い。オンラインゲームでは割と珍しいプレイスタイルかも

 なかでも注目したいのが,目的地への自動移動機能である。これは,対象となるクエストを選んでからボタンを押すだけで,あとは勝手に目的地へ向かってくれるというもの。例えばクエストの次の目的がNPCとの会話ならその舞台へ,モンスターの討伐ならポップしている地域へボタン一発で移動してくれるのである。
 今回のプレイでは,あえてこの機能に頼りっぱなしにしたところ,マップ構成をほとんど覚えずともプレイを進められた。驚くべきことに,それで何ら支障がないのである。自動移動の対象となるクエストを切り替えられるので,複数のクエストを同時に進める際にも,戸惑わないのが嬉しい。
 最近では「LEGEND of CHUSEN -誅仙-」にも似たようなシステムがあったりするので,独特のシステムとまではいえないが,プレイヤーにとってこれは実に便利な機能である。

 ちなみにアトランティカにおけるクエストの比重は高く,これに沿ったプレイを心がけていれば,少なくともゲームの中盤までは単調な“レベル上げ”作業を必要としない。つまり自動移動機能を積極的に使えば,次の目的を見失うことはなく,順調にレベルアップしていけるというわけだ。


アトランティカのクエストはとにかく楽チン。自動移動機能は,今後のオンラインRPGにおけるスタンダードになるかもしれない
自動移動の最中。画面上部に経過時間が示されているが,場合によっては10分以上(自動で)走り続けることも

自動移動の最中は,操作が必要ないため周りの景色を眺めたり,チャットに専念できたりするのが嬉しい。ちなみに画面は“万里の長城”
アクティブモンスターに接触すると,たとえ自動移動の最中でも戦闘が発生してしまう。一時的にキャラクターを手動操作して避けるのも手だ

 そして,もう一つ挙げておきたいのが「スタミナシステム」である。画面内にはキャラクターのスタミナ残量を示すパラメータがあり,これがある限りは取得経験値が3倍に,そしてドロップアイテム量が2倍になるのである。
 戦闘を行うごとに,スタミナ値は1ずつ消費されていく。そしてまた,スタミナを回復する方法がユニークだ。一定時間ごとに自然回復するだけでなく,ゲーム内で初心者への質問に答えたり,他プレイヤーとパーティプレイを行ったりすることでも回復可能なのである。
 ちなみに,スタミナが切れるまで戦うとしたら相当なプレイ時間になりそうで,かなりレベルが上がらない限り,スタミナの残量を気にする必要はないだろう。したがってアトランティカでは,レベルが上がるテンポも割と早い。
 つまり,ある程度プレイが進展すると生じる,パーティでのプレイや,初心者のフォローといった役割を果たすことでメリットが享受できるのだ。


ゲームの序盤から,合成や生産システムが行いやすくなっている。これらの材料は,モンスターから山のように得られる
本作のオークションシステムは,「君主 online」を踏まえているのか非常に出来が良い。気がつくと,あっという間に時間が過ぎてしまう

レベル20に到達した傭兵は,クラスチェンジが行えるようになる。このあたりから,育成がぐっと面白くなってくる
最大3名のプレイヤーでパーティを編成でき,その場合は9×3=27体の味方キャラクターが参戦。敵も含めると,総勢54キャラの大規模バトルが実現する

 ここまで読み進めてもらっただけで,アトランティカがかなりユニークな作品であることがお分かりいただけたと思う。加えてゲームの中盤以降になると,それまでとはまったく違った側面が見えてくる。開発元のNDOORSが以前に手がけた「君主 online」にも通じる,緻密な経済システムが,ようやく顔をのぞかせてくるのだ。

 プレイヤーが都市育成に本格的に関わるようになるのは,だいぶ先の話となる。しかし,オークションや生産,そしてそれらの基礎となるデータベース関連機能が充実していることは,ゲームの序盤でも十分に分かるはず。君主の都市育成システムはなかなか興味深いものなので,アトランティカにも同様の期待が可能だろう。

 総合的に見るとアトランティカは,その高い注目度に見合うだけのゲーム性を持ったタイトルだと思う。コンシューマRPGに通じるゲームシステムが緻密で,日本のゲーマーには好意的に迎えられているようだ。
 とくに長時間のプレイが難しいとか,いままでにないタイプのMMORPGを探しているといった人は,ぜひ一度プレイしてほしい。


本稿執筆段階では紹介しきれないが,都市育成やPvPも相当なボリュームのあるコンテンツ。この秋から冬にかけての注目作であることは間違いないだろう

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